甘噛みがある子でも保育園で練習できます
甘噛みがある子でも、保育園で練習していくことは可能です。ただし、保育園だけで良くするというよりも、飼い主さまとの連携を取りながら進めることが大切です。
その場だけ対応しても、ご家庭での関わり方が変わらなければ、犬には同じことが伝わりにくくなります。だからこそ、保育園とご家庭で対応法を共有しながら進めていきます。
対応法をそろえて注意しながら練習します
甘噛みは、興奮、要求、遊び方、口を使う癖など、いろいろな背景で起こります。保育園では、その子がどんな場面で噛みやすいのかを見ながら、落ち着き方や関わり方を整えていきます。
飼い主さまと対応法を共有しながら注意して練習していくことで、少しずつ犬にも伝わりやすくなります。
保育園だけで急によくなるわけではありません
ここで大事なのは、保育園に通い始めたからといって、甘噛みが急になくなるわけではないということです。甘噛みはご家庭の中で起こることが多く、犬にとっても「どこで、誰に、どう関わればいいのか」を学んでいる途中の行動です。
そのため、保育園の中だけで整えるのではなく、ご家庭での接し方も一緒に変えていく必要があります。保育園で見えた傾向を飼い主さまにお伝えし、ご家庭でも同じ考え方で対応していただくことで、犬にとってわかりやすい練習になっていきます。
保育園ではどんなことを見るのか
甘噛みといっても、単純に「噛む子」という見方はしません。保育園では、その子がどんな時に口を使いやすいのかを細かく見ます。
- 遊びが盛り上がりすぎた時に噛みやすいのか
- 構ってほしくて噛んでいるのか
- 抱っこやお手入れが苦手で口が出るのか
- ごはんや興奮の前後で噛みやすいのか
- 眠い時や疲れている時に噛みやすいのか
こうした背景を見ないまま、ただ「噛んだらやめさせる」だけでは、犬には伝わりにくいことが多いです。まずは、その子が噛みやすい流れを知ることが必要です。
保育園で練習しやすいこと
保育園では、人と関わる時の落ち着き方や、興奮しすぎない遊び方を練習しやすいです。特に、手ではなくおもちゃで遊ぶこと、遊びを盛り上げすぎないこと、少し落ち着いて終わることなどは、繰り返し経験させやすい部分です。
また、他の犬や人がいる環境の中でも、必要以上に興奮せず過ごす経験を積めることは保育園の良いところです。甘噛みそのものだけでなく、甘噛みにつながりやすい興奮の上がり方も一緒に見直していきます。
ご家庭でそろえていただきたいこと
ご家庭では、まず手で遊ばないことが大前提です。人の手がいちばん面白いおもちゃになってしまうと、保育園で別の練習をしてもつながりにくくなります。長いおもちゃを使う、興奮しすぎる前に終える、構ってほしくて噛めるほど自由にしすぎない、という管理が大切です。
さらに、噛まれやすい場面ではリードをつけて触れ合う、撫でる時はおやつを使いながら練習するなど、噛まれない方法で成功体験を作っていくことも必要です。犬にとってわかりやすい形で、毎日の流れを整えてあげてください。
甘噛みは「かわいいから様子見」で済ませないこと
子犬の甘噛みはよくある行動ですし、それ自体は特別なことではありません。ただ、よくあるからこそ、軽く見てしまいやすい行動でもあります。噛んだ時に人が反応してくれる、構ってもらえる、思い通りになる、そんな体験が積み重なると、犬は噛むことを覚えていきます。
かわいい時期だからこそ、曖昧にしないことが大切です。強く叱る必要はありませんが、噛まれない関わり方を考えること、噛むことで得をしない流れを作ることは、早いうちから始めておきたいところです。
甘噛みの練習で大切なこと
- 保育園とご家庭で対応法をそろえる
- どんな場面で甘噛みが出やすいかを見る
- 興奮しすぎない関わり方を練習する
- 犬に伝わる形で少しずつ積み重ねる
- 噛まれない方法で触れ合うことを先に考える
最後に伝えたいこと
甘噛みは、保育園に通えば自動的によくなるものではありません。ですが、保育園とご家庭で対応をそろえ、その子に合った練習を積み重ねていけば、落ち着いて人と関われる時間は増やしていけます。
大切なのは、噛んだことだけを見るのではなく、なぜその場面で口が出たのかを見ることです。甘噛みをしつける前に、まずは噛まれない方法で触れ合うこと。そこから、犬にも人にもわかりやすい関わり方を作っていきましょう。
監修・運営
SKYWAN! DOG SCHOOL 代表 井原亮。保育園では、それぞれの犬が安心しながら練習を積み重ねられるよう、その子に合った関わり方とペースを大切にしています。