ケージの中か、完全フリーか、その2択にしないことが大切です
4ヶ月の子犬がケージから出た瞬間に暴れて噛んでくる時、まず見直したいのは「ケージにいる時」と「完全にフリーにする時」の間に選択肢がないことです。
犬のしつけは、まず物理的に管理すること、次に誘導すること、そして最後に自発的にできるようにしていく、という順番で進めていく必要があります。今回の話で大切なのは、ケージから出す時に、いきなりフリーにしないことです。
ケージから出ることが「年に一度のお祭り」になっていることがあります
この月齢の子犬にとって、ケージから出ること自体が、年に一度のお祭りのような大きなイベントになってしまっていることがあります。だからこそ、出た瞬間に興奮が爆発し、暴れたり噛んだりしやすくなります。
4ヶ月齢であれば、まだ違う正しい学習を積み重ねていくことが十分にできます。今のうちに、出たら興奮するのではなく、出たらまず飼い主さまを見る流れを作っていくことが大切です。
「ケージの中はかわいそう、出したら解放」という感覚はいりません
飼い主さまは、ケージに入っていることをストレス状態、その反対に自由にしてあげることをストレス解放、と感じやすいことがあります。
でも、その前提で出してしまうと、出た後の興奮や噛みも「しょうがないもの」と受け止めやすくなります。ここは視点を変えて、出した後に何を学ばせるかを見てほしい場面です。
最初にやってほしいのは、リードをつけて出すことです
ケージから出す時は、まずリードをつけて出してください。そして最初にトイレを促します。その後は、リードの範囲内でコミュニケーションを取りながら、正しい行動をすると飼い主さまが褒めてくれる存在だと思ってもらうことが大切です。
リードをつけることで、リードの範囲内がいつも褒めてもらえる居心地の良い場所になります。ケージから出たらまず飼い主さまが褒めてくれる。そういう認識を作っていくことです。リードを外した時も、その流れは同じです。
フリーにした時に、即自由にしないことが大切です
リードがついた状況で、飼い主さまはいつもおやつを持っていて、練習が成功すると褒めてくれる。そういう関係を作ってください。
その積み重ねができると、仮にリードが外れても逃げ出さずに近くにいる子に育っていきます。最初からフリーにして任せるのではなく、成功しやすい範囲の中で良い経験を積ませていくことが必要です。
最後に伝えたいこと
子犬のしつけでは、管理と見守りがとても大事です。そして、その場の対処だけでなく、将来的にこのように育ってほしいという広い視野を持って見通して育ててあげてください。
ケージから出した瞬間の興奮をどう抑えるかだけではなく、将来、リードが外れても近くにいて、落ち着いて飼い主さまと関われる子に育てることを目標にしていきましょう。
このケースで大切にしたいこと
- ケージと完全フリーの2択にしない
- ケージから出す時は、まずリードをつける
- リードの範囲内を、褒められる居心地の良い場所にする
- 出た瞬間に自由にするのではなく、まず飼い主さまと関わる流れを作る
- その場しのぎではなく、将来どう育ってほしいかを見通して練習する
監修・運営
SKYWAN! DOG SCHOOL 代表 井原亮。子犬のしつけでは、いきなり自由にするのではなく、成功できる範囲の中で正しい学習を積み重ねることを大切にしています。