自由そうに見える預かり方にも、注意したいことがあります
ケージレス預かりという言葉には、のびのびしていて、犬にとってやさしい印象を持たれる方も多いと思います。たしかに、犬によっては自由に動けることが安心につながる場合もあります。
ただし、自由に過ごせることと、安全に過ごせることは同じではありません。犬同士の距離感、興奮の高まりやすさ、スタッフがどこまで細かく見られているかによって、事故の起こりやすさは変わってきます。
実際に起こりうるのはどんな事故か
ケージレスで複数頭を一緒に預かる環境では、犬同士の咬みつきや接触事故、興奮した勢いでの衝突、扉の開閉時の脱走などが起こりえます。外傷が大きくなくても、他の犬が怖くなったり、逆に過剰に興奮しやすくなったりすることもあります。
近隣の施設でも、犬同士のトラブルによる事故や脱走事故が実際に起きています。犬をお預かりする以上、「絶対に安全」と言い切れる環境はなく、常に気をつけ続けなければならない仕事だと考えています。
スタッフの人数と管理の質は切り離せません
犬を預かる頭数に対して、どれだけスタッフが犬の様子を見られているかはとても大切です。スタッフを減らせば運営はしやすくなるかもしれませんが、その分だけ細かな変化や距離感を見落としやすくなり、事故の起こる可能性は高くなります。
飼い主さまにも、預かりの形によって安全性に差が出ることを知っていただきたいと思っています。見た目に自由そうかどうかだけでなく、その自由を誰がどう管理しているかを見ることが大切です。
犬によって、合う預かり方は違います
他の犬が好きそうに見えても、実際には距離感が近くなりすぎると興奮しやすい子もいます。逆に、他の犬が苦手な子は、ただ同じ空間にいるだけで強い緊張を抱えることがあります。
だからこそ、預かり方は一律ではなく、その子の性格や行動、その日の様子を見ながら決める必要があります。飼い主さまの理想だけではなく、愛犬にとって何が良い環境なのかを見極めることが大切です。
SKYWANが大切にしていること
SKYWANでは、ただ自由に過ごさせることを目的にした預かりはしていません。1頭1頭を個別で見ながら、練習、トレーニング、お散歩、休む時間まで含めて、その子に合った形で過ごせるように考えています。
他の犬が近くにいること自体を練習にしたいのか、まずは落ち着いて過ごせる環境が必要なのか。その子に必要な経験を選びながら、ドッグトレーナーが責任を持って見ていくことが、保育園やホテルの安全につながると考えています。
預け先を見る時に確認したいこと
- 犬同士をどの基準で一緒にしているか
- スタッフが何頭に対してどのくらい付いているか
- 興奮した時や相性が合わない時にどう対応するか
- 休む時間や距離を取る時間がきちんとあるか
- ただ預かるだけでなく、その子に必要な管理や練習が考えられているか
監修・運営
SKYWAN! DOG SCHOOL 代表 井原亮。犬を預かることに「絶対安全」はないからこそ、その子に合った距離感や管理の仕方を見極め、責任を持って関わることを大切にしています。