このコラムを短く見ると

どんな悩み夜中に急に起きて吠える
まず見ることマンションや戸建ての音、排泄や空腹などのライフサイクル
やってしまいがち吠えた瞬間に起きて相手をする
大切なこと吠える前に飼い主の方から対応する
子犬の場合朝まで寝られるようになるまでは夜中の対応が必要なこともある
成犬の場合飼い主の反応を学習していることが多い

夜中に急に起きて吠える時、理由は1つではありません

夜中に急に起きて吠える時、順番をつけて1つずつ疑う、というより、いくつかの可能性を同時に見ていくことが大切です。

マンション住まいの方なら、エレベーターの音やドアの前を歩く人の音、上下階の方の話し声が換気扇から聞こえてくることもあります。戸建ての方なら、バイクや車の音、隣の家の出入りのドアの音など、どんなことも理由になり得ます。

排泄や空腹など、ライフサイクルのずれも大きな理由になります

排泄のタイミングなどが原因ということも多くあります。生き物はみな、寝る、排泄する、食事をする、活動する、また寝る、というライフサイクルで過ごしています。

このサイクルが人間との生活に当てはまらない場合、夜中に排泄の時間になったり、お腹が減ったり、脳が活発に動いてしまったりして、人が寝ている間に元気に吠えてしまうことが起きます。

吠えると飼い主が来てくれる、という学習も入ります

夜中に吠えると、さすがに「近所迷惑だ」と思って声をかけて止めようとすることがあります。すると、犬は吠えると飼い主が起きて来て相手をしてくれる、と学習するようになります。

これが続くと、夜中に何かあった時だけでなく、夜中に目が覚めたから呼ぶ、眠くないから呼ぶ、という発信にもつながっていきます。

すでに吠えている時は、静まるまで相手をしない

夜中に吠えた時、すでに吠えてしまっているなら、静まるまでは相手をしないことが基本になります。

ただし、これはかなり大変です。お腹が減ったのかな、排泄したいのかな、といった母性的な感情が出てきて、どうしても反応したくなります。ですから、夜中の吠えを減らすには、その場しのぎより前の流れが大切になります。

大切なのは、吠える前に飼い主の方から相手をすることです

あらかじめ吠える前に、飼い主の方が相手をしに行くことが大切です。吠える前に相手をすることで、いちいち自分から「相手して」と吠えて発信しなくても、飼い主が起こしてくれるまでのんびりしていればよい、という流れを作りやすくなります。

つまり、吠えて呼ばせるのではなく、生活のサイクルに合わせて、先回りして静かに対応していくことです。

寝る前に特別なことを無理にする必要はありません

寝る前にしておくことは、特別なことでなくて構いません。排泄や食事、一緒に遊ぶことなど、普通の流れができていれば十分です。わざわざ疲れさせておく必要もありません。

もし夜のサイクルを少しずつ変えたいなら、少し長めに遊ぶなどしながら、寝る時間を遅めにずらしていくと、その分起きる時間も自ずと伸びていくことがあります。

子犬と成犬では、見方が違います

子犬の場合は、ライフサイクルの時間が短いため、朝まで寝ていられるようになるまでは、夜中も飼い主が起きて相手をしてあげる必要があります。大変ですが、子犬を飼うということはそういうことです。

一方で成犬の場合は、高確率で飼い主の反応や遊びのお誘いのためなどの学習をしているケースが多いと思います。夜だけでなく、昼間も同じような発信で相手をしてもらっていることが少なくありません。

夜中の吠えで大切にしたいこと

  • 原因を1つに決めつけず、音とライフサイクルの両方を見ること
  • すでに吠えている時は、静まるまで相手をしないこと
  • 吠える前に飼い主の方から先回りして対応すること
  • 昼間も含めて、吠えても相手をしない習慣を作ること
  • 子犬は夜中の対応が必要な時期があると理解すること
  • 成犬は飼い主の反応を学習していることが多いと見ること

どうしても今すぐ止めたい時も、結局は日頃の習慣づくりです

どうしてもすぐに止めたい時は、びっくりしてもらうことで一時的に吠えを止めることはできますが、夜中なので大きな音などは使いにくいと思います。

ですから、普段の過ごし方として、飼い主がいてもお昼寝などはケージやクレートで寝てもらう習慣を作っておくこと、そして日常生活全般で吠えても相手をしないこと、つまり報酬を出さないことが非常に大事です。

多くの場合、夜だけ困っていると言っても、実は昼間も同じようなことで困っていることが多いと思います。日頃からの習慣づくりを心がけてください。

監修・運営

SKYWAN! DOG SCHOOL 代表 井原亮。夜中の吠えは、その瞬間だけ止めるより、生活サイクルと学習の流れを見直して、吠えなくても安心して過ごせる習慣を作ることを大切にしています。

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