犬のしつけカウンセリングで大切にしていること
初回カウンセリングは、犬をその場で直す時間ではありません。飼い主と犬の関係、生活環境、そしてこれからの方針を一緒に整理する時間です。
トレーナーは、犬だけを見ているわけではありません
初回カウンセリングで私が大切にしているのは、犬だけを見ることではありません。感覚としては、飼い主と犬のセットで6割、生活環境で4割くらいを見ています。
犬の行動は、犬だけで完結しているものではありません。飼い主との関わり方、家の中での過ごし方、自由にできる範囲、クレートやサークルの使い方、お散歩の仕方など、毎日の生活の中で起きています。だからこそ、犬と飼い主と環境をセットで見ていく必要があります。
その行動は、本当に困った行動なのか
家庭という狭い世界の中では困っている行動でも、社会全般で見たときに本当に困った行動なのかを考えることがあります。
もちろん、飼い主さんが困っていることは大切な事実です。ただ、その行動を全部なくすべきなのか、管理すればよいのか、少し許容してよいのかはケースによって違います。カウンセリングでは、その整理もしていきます。
犬に原因がある、だけでは見ません
犬が先天的に出やすい行動を持っていることはあります。ただ、その行動が生活環境や飼い主の接し方によって誘発されたり、結果的に助長されていることもあります。
だからといって、飼い主さんが悪いという話ではありません。むしろ、これまでの経験で「飼い主さんが勘違いしている」と感じることはほとんどありません。それよりも、私たちトレーナーの方が「そういう見方もあるのか」と勉強させていただくことが多いです。
犬の様子を見ると、ある程度「こういう生活をしているのかな」と感じることはあります。それでも、100%分かることは絶対にありません。だからこそ、飼い主さんの言葉や表現が必要です。
生活環境は、困りごとに合わせて確認します
自由に生活しているのか、クレートやサークルを使っているのか、お散歩はどのようにしているのか。そういった生活環境は、お困りごとに合わせて確認していきます。
例えば噛み、吠え、トイレ、興奮、来客時の反応などは、犬の性格だけでなく、生活の流れや環境の作り方と強く関わっていることがあります。
すぐに変えられることは、ほぼありません
カウンセリングに来たその日に、犬の行動をすぐに変えることはほぼありません。もしその場でできることがあるとすれば、その行動をどこまで妥協して許せるかを整理することくらいです。
犬にとっては、今まで正解だと思っていた行動を変えていくことになります。そこには時間が必要です。だからこそ、現実的に何から始めるのかを決めることが大切です。
ご家族の中で見え方が違うこともあります
隠している方は少ないですが、ご家族それぞれで感覚が違うことはよくあります。奥様から見ると噛まれているのに、ご主人は「噛まないよ」と感じているようなこともあります。
また、カウンセリングを受けに来られる方の中には「家族に説明してほしい」「家族を説得してほしい」という方もいます。こういった場合は、第三者であるトレーナーが入ることも重要だと思います。
カウンセリングでは、ほぼ犬を触りません
初回カウンセリングでは、私はほぼ犬を触りません。犬を触って仲良くなる時間というより、犬の様子、飼い主さんとの関係、環境の中でどう振る舞っているかを見ています。
犬をじっくり観察しているときは、それなりに改善が大変なケースであることも多いです。触るよりも、まず見ること、聞くこと、整理することを大切にしています。
初回カウンセリングは、飼い主さんが決める時間です
カウンセリングは、今の状況がご家族とその犬にとって良い状況なのかを確認する場です。そして、今後のトレーニングの必要性や方針を決めていく時間でもあります。
そして一番大事なのは、このトレーナーやスクールにお願いして良いのかを、飼い主さんが決める時間であるということです。できるだけ飾らず、ありのままにお話しいただけると、とてもありがたいです。
SKYWAN!では、初回カウンセリングを無料で行っています。犬の行動をその場で直すためではなく、まずは犬とご家族を理解し、これからの道筋を一緒に考えるためです。