子犬を飼ったら問題行動の予防
困った行動は、困ってから直すには大きな時間と労力が必要です。小さい時から「我が家ではこうやって振る舞うと褒めてもらえるよ」と伝えながら、甘噛み、飛びつき、吠え、トイレ失敗を予防していきましょう。
直すより、最初から予防する方がずっと楽です
困った行動は、困ってから直すには大きな時間と労力が必要です。そして犬も、今まで正解だと思っていた行動を、新しい行動に置き換えなければなりません。飼い主は「直す」という概念ではなく、新しい行動を覚えてもらうこと、その行動をメインの行動に置き換えてもらうことを意識していく必要があります。
小さい時から、「我が家ではこうやって振る舞うと褒めてもらえるよ」という形で伝えながら成長してもらいます。外に出たら、周りの環境よりも飼い主の方に注目してね、たくさん褒めるよ、と育てていくことが、周りに迷惑をかけない家庭犬づくりにつながります。
甘噛みの予防は、手の意味を育てることから始まります
手は、おやつやフードをくれる「手」として育てていきます。いつも食べ物をもらえるものとして認識してもらうことで、手を噛む存在としては認識しにくくなります。
また、おやつを齧らせながら身体を撫でたり、ブラッシングをしたり、足ふき・爪を触る、耳掃除に慣らすために耳を触るなど、慣らしておいた方が良いことをおやつと同時に行うことで、少しずつ受け入れてくれます。おやつを食べている間は口を使っているため、他のものを噛むこともできません。
興奮することも多いのが子犬です。興奮すること自体は問題ありません。ただ、興奮するとまるで小さい獣のように騒ぎ、噛み、吠えます。でも子犬はそんなものです。暖かく見守ってください。
あまりに興奮して問題が起きそうであれば、ハウスリードといって室内でもリードをつけておくと良いでしょう。落ち着くまでリードを少し短く持ち、行動範囲を狭くして動かず待ってあげてください。落ち着いたらトイレをさせたり、お水を飲ませたりしてハウスに戻してあげると、よく寝ると思います。
飛びつきの予防は、飛びついても得しない流れを作ることです
とにかく飛びついている時は、声をかけない、触らない、目を見ない、そして当然ながらご褒美をあげないことです。ここで反応してしまうと、「飛びつくと良いことがある」と学習してしまいます。
部屋の中を自由にさせすぎていると、自由に飛びつけてしまいますので、行動範囲を見直す必要もあります。家族の帰宅時などは喜びで飛びつきやすくなりますので、ケージやクレートに待機してもらい、落ち着いてから出すようにしましょう。
吠えの予防は、吠えるタイミングと報酬を与えないことです
吠えるタイミングを与えないこと、そして吠えても聞こえないふりをすることが基本です。吠えた後に報酬になりそうなことは絶対に避けます。遊んでいて興奮し、吠えてしまったら、その遊びはそこで終了です。「吠えたらそこで終わりですよ」と、静かに振る舞いましょう。
徐々にチャイムに吠えるようになってしまう子が多いので、あらかじめチャイム音を録音し、その音を鳴らしておやつがもらえる音と認識させる練習をしておいてください。近い将来、チャイムが鳴るとおやつがもらえる音として認識し、飼い主の方に走ってくるようになります。
トイレ失敗の予防は、失敗できない環境を作ることです
トイレは囲って分かりやすく設置し、クレートやサークルを組み合わせて、排泄場所を明確にしてあげます。自由にしすぎると失敗の機会が増えてしまいますので、最初は「失敗させない」ことを優先して考えてください。
排泄しやすい時間を把握して、そのタイミングで外やトイレへ連れて行きます。排泄したら、他のことに気を取らせず静かに見守り、成功した時にしっかり褒めます。トイレは成功回数に比例して覚えていくので、いかに多く成功させるかが予防のポイントです。トイレで排泄しないうちは、飼い主が排泄させる場所を決めるくらいの意識で進めることが大切です。
子犬との生活はとても楽しく、そして大変です。たくさん手をかけてあげると、必ず楽しい毎日が待っていると思います。目先のゴールだけではなく、成犬になった時にリラックスして過ごせることが多い生活になるよう、少し先の将来のゴールを目指して育ててあげてください。