子犬との暮らし
3ヶ月から5ヶ月までの子犬に必要な社会化としつけ

3ヶ月から5ヶ月までの子犬に必要な社会化としつけ

この時期にいちばん大切なのは、飼い主がたくさん褒めてくれる存在だと伝えることです。その土台があるからこそ、社会化も問題行動の予防も、安心して進めていくことができます。

まず伝えたいのは、飼い主と一緒にいることが楽しいということです

社会化や問題行動の予防が大切であることは間違いありませんが、それを進めるにも、飼い主と一緒にいることがいちばん楽しく、たくさん褒めてくれる存在だと伝わっていないと慣らしてあげることができません。

飼い主と一緒にいると、怖いことがあっても頑張れば褒めてもらえる。そう学習させていくことで、子犬は環境に向き合いやすくなります。逆に、いつも叱られている状況で育ってしまうと、飼い主といると怖いことが起こると感じ、普通なら乗り越えられたことまで不安が強くなってしまいます。

3ヶ月から5ヶ月までの子犬の社会化
まずは、飼い主と一緒にいると安心できること、褒めてもらえることをたくさん経験させていきます。

社会化は、慣らすものを「良い思い」とくっつけることです

慣らすというのは、ただ経験させることではありません。美味しい思いや安心できる気持ちと、同時に起こすことです。実技的には、たくさんの環境の中でおやつを食べたり、褒められたりする経験を増やしていくことになります。

社会化させていきたいものは、人や犬など本人に触れてくるもの、音など聞こえてくるもの、乗り物に乗ることや近くを歩くこと、ブラッシングなど体に直接関わること、歩く場所の足場などです。大事なのは、飼い主が故意的にこの環境を作り、その刺激の少ないところから徐々に美味しい思いとくっつけて体験させていくことです。

犬との社会化には、パピーパーティのような場も役立ちます

犬との社会化では、同じくらいの月齢の子犬たちと上手に触れ合う経験も大切です。ただ遊ばせることが必要なのではなく、知識を持ったトレーナーの管理のもとで、他の犬は怖くない、一緒にいても大丈夫だという体験を積むことが目的です。

遊べるに越したことはありませんが、目的はあくまでも、犬と一緒にいても大丈夫だと感じられることです。怖がりさんは遊ばなくても全く気にする必要はありません。その場にいても過度に怖がる必要はないと学ぶだけでも、とても意味があります。

そのため、パピーパーティに参加する時は、無理やり遊ばせようとしていないか、興奮度が高くなってきた時にそのままにしていないか、といった点には注意が必要です。子犬の状態を見ながら進めてくれる場所を選びましょう。

犬との社会化では同じくらいの月齢の子犬たちと上手に触れ合うことが必要です
ただ遊ばせることではなく、他の犬と一緒にいても大丈夫だという安心感を育てていくことが目的です。

3〜5ヶ月で続けたい社会化の例

  • 人や他の犬がいる場所で、おやつを食べたり褒められたりする
  • 音や乗り物の近くで、落ち着いて美味しい思いをする
  • ブラッシング、足ふき、耳や体に触れられることを良い経験にする
  • 芝生、道路、マンションの共用部など、いろいろな足場を経験する

しつけは、飼い主の近くで一緒に楽しむことから始めます

3〜5ヶ月までに行うべきことは、上記の社会化を継続して行うことと、飼い主の近くでおやつをあげながらアイコンタクトやオスワリ、フセなど簡単なことから一緒に楽しむ時間をたくさん作ってあげることです。

もちろん、トイレのタイミングを見計らってトイレに連れて行き、成功体験を積むことも大切です。この時期は完璧を求めるより、良い行動を何度も経験させていくことが大事です。

飼い主の近くで褒められる経験が増えると、外でも飼い主を見やすくなります。
アイコンタクトやオスワリ、フセは芸を教えるというより、飼い主と一緒に行動する時間を楽しいものにするための入り口です。

同時に、やらせないことも大切です

手を噛ませないように長いおもちゃで遊ぶこと、飛びついても飼い主は反応せず、足が下りている時だけ対応すること、興奮しても落ち着くまでは声をかけないこと。こうした日常の対応も、この時期にはとても大切です。

困った行動が出たその場で何とかしようとするより、起こりにくい流れを最初から作る方が、子犬にとっても飼い主にとってもずっとわかりやすくなります。

数ヶ月後から1年後の姿を思い浮かべながら育てます

飼い主も一緒に楽しむこと。そして、困ったことをその場で全部解決しようとするのではなく、数ヶ月後から1年後くらい先にかけて解決していくようなイメージで育ててあげてください。

今すぐ完璧にすることより、成犬になった時にリラックスして暮らせる土台を、この3〜5ヶ月の時期に少しずつ作っていくことが大切です。